パフューム-ある人殺しの物語-(★★★☆☆)

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18世紀のパリ、悪臭のたちこめる魚市場で産み落とされたジャン=バティスト・グルヌイユ(ベン・ウィショー)。驚異的な嗅覚を持つがゆえに、奇怪な青年として周囲に疎まれている彼は、ある晩、芳しい香りの少女に夢中になり、誤って殺してしまう。その後、彼は少女の香りを求めて調香師になり、香水作りに没頭するが……。

長いですが、非常に見ごたえのある映画でした。
映像と音で楽しむ映画、そんな映画で"香り"というテーマに取り組み、見る者に香りを想像(創造!?)させる描写は見事だと言えます。
まずはオープニングの魚市場、臭ってこないはずなのに顔をしかめてしまいます。
そして女性の体臭を嗅ぐシーン、いろんな意味で想像がかきたてられてしまいます。
香りに執着するあまりにシリアルキラーとなってしまう主人公、でも彼が人を殺す動機は純粋すぎる探究心、そしてその探究心の行き着く先は!?
最後まで目が離せない内容ではありますが、個人的には終盤はコメディか!?といった印象を受け若干残念な気分に。
しかしながらまさに究極のフェティズム映画、変態マニアにはたまりませんよ。