チャリンコの運命

事件は昼過ぎ、スーパーの前で起きました。
夕食の材料を買うため、スーパーまでチャリンコで行き、食材を購入後帰る時のことでした。
いつもの様にスタンドを蹴り上げた瞬間でした。
「チャリーン、チャリーン」と背後から乾いた金属音が聞こえてきたのです。
振り返ると見慣れた金属棒が落ちていました。
そう、それは紛れも無く私のチャリンコのスタンドでした。
7年間乗り続けたので寿命が来たらしく、根元からポッきり逝っちゃってました。
結局拾って持って帰ったのですが、あと2ヶ月も使わないチャリンコを修理する気も起きず、とりあえずそのまま放置することに決めました。
合掌、チーン。
しかし、スタンドが無いってのはもの凄い違和感です。
乗る時も降りる時も思わず無いスタンドを蹴ろうとして「スカッ、スカッ」と空中で空振りを繰り返してしまいます。
おそらく他人が見たらもの凄い滑稽な姿なんだろうな。