ファニー・ゲーム(★☆☆☆☆)

平和な家族。両親と子供、そして犬。心安らかなミュージック。行く手には別荘。車上には湖で浮かべるつもりのヨット。幸せと平和そのもの家族の休日が、まさにこれから始まるはずだった。しかしそこに招かざる客が舞い込む。卵を分けて欲しいといういかにも気の弱そうな男である。夫と子供は湖に出て早速ヨットを浮かべようとしている。妻は一人台所でサラダなどを作っている最中であった。気軽に男の申し出を受ける妻。ところが、せっかく受け取った卵を男は落としてしまう。うっかり、というよりもどこか狙ったかのようなミス。謙虚に誤りながら、もう一回くれとねだる男。再度卵を包み出すと、男は携帯を水に落としてしまう。次第に頭に血が上る妻を尻目に、早く卵をくれとねだる男・・・。

一言でいうと最も悪趣味な映画なのです。
監督の狙いは観客を不快な気持ちにさせること、この点では大成功なのではないでしょうか。
こんなに不快感しか残らない映画は初めてです。
とにかく理不尽、救えない、そして映像が汚い。
卵を落とすシーンから、携帯を水に落とすシーンととにかく終始イライラさせられます。
観客の感情を完璧にコントロールできる内容の映画を作った監督はすごいと思いますが、やっぱこういう映画嫌い!!
ちっともファニーじゃねーよ。