統計を読めない日本人

本日の講義でなるほどと思ったこと。
日本人は統計が苦手。
たとえば、就職を考えててこんな企業があったとしよう。

企業A
・平均年齢 30歳
・平均年収 1000万

企業B
・平均年齢 30歳
・平均年収 700万

同じ業種として、どちらに就職する?
どちらも若手が多く活発な企業で、Aの方が豊かな生活ができそうにも見える。
・・・これだけで判断するのは危険である。
企業Aは社長や役員が億単位の年収で、あとは10台から20台前半の若手写真が超安月給で酷使され、人がどんどん入れ替わる超絶ブラック企業かもしれない。
逆に企業Bは若手から年配まで満遍なくおり、昇給も順調な企業かもしれない。
年収の中央値はAが200万、Bが700万だったりして。
日本人は平均値に弱い。
日本の平均年収は○○円と言っても○○円以下の人は50%と限らず、もっと多いはずである。
少数の金持ちによって平均値なんて簡単に揺らぐのだ。
なぜ、日本人は平均値信仰するのか。
それは去年までの数学(算数)のカリキュラムを知ると納得。
5年生で平均、6年生で基本的な確率しかやってない。
ちなみに欧米では初等の1年目からグラフ、統計量など統計がらみのカリキュラムが盛りだくさんなのである。
職人技やノウハウで日本の品質を売る時代は終わり、これからは装置に投資すれば誰でも品質の良いものが作れる時代である。
よって、品質の管理には統計が欠かせないのだが、統計の読めない日本人が多い。
文系理系関わらず満遍なく役立つと思うんですが。
恥ずかしながら私も箱ヒゲ図は社会人に入ってから読み方を知った。
そんな日本も新カリキュラムでは、小学1年生からみっちり統計をやるらしい。
ちょっと明るい話題。
でも社会にでるまで長いなぁ。