再生紙のエゴ

昨年から続く偽装問題の1つとして最近製紙業界の再生紙の配合率偽装問題があがってます。
製紙業界もマスコミから散々叩かれてますが、製紙業界が行った偽装は「品質保持のため、再生紙の配合率を下げた」というもの。
つまり消費者にとっては食品偽装のような不利益どころか、品質の高い紙を供給され、利益にもつながるんじゃないかと。
事の発覚は年賀状だった訳ですが、品質の悪い年賀状で装置が詰まったりした方がよっぽど困った気がします。
なのにマスコミの扱いは食品偽装と同列の扱いのようになってます。
確かにウソは良くないですが、何かおかしくないですか?
木を伐採することでCO2が増加するという間接的な問題があるかもしれませんが、あまり知られてないと思われる事実、再生紙の配合が増えると製造段階で化石燃料の使用量が増え、実はCO2を減らすのに有効ではないのです。
ただ製造段階のトータルCO2量はパルプから製造する方が多いようですが、パルプは原料の育成段階からのCO2量がカウントされるそうなので、育成段階で吸収された量を差し引くとCO2排出量は少なくなるそうです。
私はこの事実を昨日同期から聞かされて初めて知りました。
マスコミであまり扱ってないような・・・、再生紙はエコではなく案外エゴなのかもしれません。
下手すると品質の悪い紙を供給することで、プリンターの詰まりが増加し、社会全体で生産性が低下し不利益を被ってたかもしれません。
消費者ももっと勉強しなきゃね。